こんにちは!いちごハウスかわかみの川上です。
5月末からスタッフ一同でいちごの仮植え作業を行ってきました。
1回目の仮植えが無事に完了し、その後、2回目の仮植え作業も無事に終えることができました。今回のいちご日記では、いちご栽培における仮植えの重要性や注意点を紹介させていただきます!

そもそもいちご栽培における仮植えとは何か?
仮植えとは、いちごの苗を最終的な栽培場所に移植する前に、一時的に別の場所で育てることです。
仮植えは苗を健全に育てるための重要なステップであり、最終的な移植時に苗が環境に適応しやすくなるようにするための準備段階です。

仮植えの主な目的は、苗が十分に根を張り、強い株になるよう促すことです。
この段階で苗を一時的に育てることで、栽培環境や土壌条件に対する適応力を高めることができます。また、仮植えを行うことで、苗が最終的な栽培場所に移植された後に、成長がスムーズに進むように準備が整います。
仮植えで注意すべきポイントとは?

間隔を保って苗を植えること
仮植えの作業にはいくつかの注意点があります。まず、苗が健全に成長するためには、適切な間隔を保って植えることが重要です。苗が密集しすぎると、風通しが悪くなり、病気のリスクが高まります。また、土壌の湿度管理も非常に重要で、過湿や乾燥を避けて苗が健康に育つように調整する必要があります。
乾燥に注意!仮植え時には根っこと土を確認しよう!
仮植えの際には、苗の根がしっかりと土に埋まるように丁寧に植えることが求められます。根が露出したままになると、乾燥して苗が弱ってしまうため、特に気を配るべきポイントです。しかし、ただ深く植えればいいというわけではありません!深植えをしてしまうと、新葉(いちばん最初に生えてくる葉っぱ)が生えてこず、芽枯れになってしまう場合もあります。
また、仮植え後の管理として、苗がしっかりと根を張り、健康に育つよう、適切な水やりや栄養補給が必要です。

なぜ2回も仮植え作業をするの?
冒頭でも少し触れましたが、仮植え作業は少なくても2回行う必要があるのです。
美味しいいちごの苗を育てるためには、仮植えをする際に、全ての苗が丈夫で健康でなければなりません。一度の選別で全ての苗を仮植えするのではなく、仮植床(ポット育苗)に移す際に2次選別を行うのです。
仮植えを成功させるための工夫とは?
いちごハウスかわかみでは、仮植えの際にいくつかの工夫を行っています。まず、苗を植える土壌には、適度な湿度を保つために、特別な配合の土を使用しています。これにより、苗がストレスなく根を伸ばしやすい環境が整えられるのです!
また、仮植え後は、定期的に土壌の状態をチェックし、必要に応じて水やりのタイミングを調整しています。さらに、仮植えの際に使用する道具も、苗を傷つけないように工夫された専用のものを使用しています。これらの工夫によって、苗が健康に成長し、最終的な移植時に強い株となることが期待できます。

ランナー苗とは何か?仮植えとの関係を紹介!
前回の記事でも触れたように、ランナー苗とは、親株から伸びるランナー(つる)の先端にできる新しい苗のことです。仮植えの対象となるのは、このランナー苗です。ランナー苗は、最終的にいちごを実らせるための重要な基礎となるため、仮植えでしっかりと育てることが求められます。
仮植えの過程で、ランナー苗は最適な環境に慣れ、根をしっかりと張り、健康な株に成長します。この準備が整った段階で、ランナー苗は最終的な栽培場所に移植され、いちごの栽培が本格的にスタートします。
さいごに
仮植えは、いちごの栽培において欠かせない重要な作業なのです。
苗を健全に育てるための準備段階として、この作業がしっかりと行われることで、最終的な収穫の成功が約束されると言っても過言ではありません!

今回の作業内容を振り返ると繊細で地道な作業だと思いますが、いちご一粒一粒に愛情を込めながら作業を行っております。
「いちご日記」シリーズを読んで少しでも、いちごハウスかわかみのいちごを食べてみたい!と感じた方はぜひお問い合わせください。
今後も、栽培の進捗をお伝えしてまいりますので、どうぞお楽しみにしてください。